欧州連合についての知識を深めましょう。
欧州連合(おうしゅうれんごう)は、ヨーロッパ各国による国家連合体である。
欧州共同体 (EC) から発展、1993年11月1日、マーストリヒト条約により発足。ヨーロッパ各国において経済、政治、軍事など社会的なあらゆる分野での統合を目指している。本部はベルギーのブリュッセル。現在の加盟国は27か国である。
欧州連合の公式な名称は、欧州連合の公用語、全てにおいて用意されている。従って欧州連合の公式な表示は各公用語について以下のとおりである。略称は、それぞれの言語での頭文字語が使われる。ほとんどはEUかUE(英語など形容詞が前に来る言語ではEU、フランス語など後に来る言語ではUE)で、それ以外の略称は以下に付記した。また、日本のNHKでは、「EU(ヨーロッパ連合)」と呼ばれる。
■歴史
詳細は欧州連合の歴史を参照
■EC発足以前
1945年 - 第二次世界大戦が終結。アメリカ合衆国とソビエト連邦の対立。
1946年 - 米ソ両国の緊張状態は続き、時のイギリス首相ウィンストン・チャーチルをして、「鉄のカーテン」と言わしめた東西冷戦が始まる。
1948年 - アメリカのヨーロッパ復興計画、マーシャルプラン受け入れに際しての機関としてOEEC(欧州経済協力機構)が発足。また、この年ベネルクス三国により関税同盟が結成される。主としてこの関税同盟が現在に至るEUの土台となっている。
1949年 - 米国や西側諸国を中心にNATO(北大西洋条約機構)が発足。
1952年 - ECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)がフランス外相ロベール・シューマンの提唱により結成される。戦争で大量に使用する石炭・鉄鋼を監視する目的。
1955年 - 東ヨーロッパにワルシャワ条約機構が発足。
1957年 - ベネルクス三国・フランス・西ドイツ・イタリアの6ヶ国によってローマ条約調印。
1958年 - EEC(欧州経済共同体)、EURATOM(欧州原子力共同体)が発足。
1960年 - EECに対抗してイギリスなどを中心にEFTA(欧州自由貿易連合)が発足。
1965年 - ブリュッセル条約調印。EEC、EURATOM、ECSCの統合を決定し、新たに欧州共同体 (EC) を発足させることで合意。
1966年 - EECの中で農産物の価格を統一することで合意が図られる。
■EC発足以降
1967年 - EC発足。
1968年 - EC内で関税同盟が完成する。また、農業共同市場が発足する。
1972年 - ノルウェー、国民投票でEC加盟を否決。
1973年 - イギリス、デンマークがEFTAを脱退。ECに加盟。アイルランドもEC加盟。
1975年 - ロメ協定が調印される。
1978年 - サミット参加。
1979年 - EMS(ヨーロッパ通貨制度)が発足し、ヨーロッパでの通貨単位(ECU)を作ることに同意が図られる。市民による欧州議会の直接選挙が実施される。
1981年 - ECにギリシャが加盟。
1985年 - パスポート統一。
1986年 - ECにスペイン、ポルトガルが加盟し、全体で12か国になる。
1989年 - 米ソのマルタ会談により冷戦が終結。これより東ヨーロッパ各国が軒並み民主化する(東欧革命)。ベルリンの壁崩壊。
1990年 - ドイツ再統一され、旧東ドイツ地域もECに編入。
1991年 - ソ連崩壊。独立国家共同体 (CIS) 発足。
1992年 - マーストリヒト条約が調印され、欧州連合 (EU) 発足を決定。またこの年の末までにEC地域内の市場統合が図られる。
1993年 - ECを元にEUが正式発足。
■ EU発足後
1994年 - ノルウェー、国民投票でEU加盟を否決。
1994年 - 欧州経済領域 (EEA) 成立。
1995年1月1日 - オーストリア、フィンランド、スウェーデンが加盟。
1995年 - シェンゲン協定が発効し、EU加盟国間で人の移動が自由化。
1997年6月 - 欧州理事会でアムステルダム条約合意。1999年5月1日発効。
1999年1月1日 - 単一通貨ユーロ導入。
2000年4月 - カイロで、アフリカ連合 (AU) の前身であるアフリカ統一機構 (OAU) と首脳会議を開催。
2000年12月11日 - 欧州理事会において、ニース条約合意。2003年2月2日発効。
2002年1月1日 - ユーロ通貨の流通開始(イギリス、デンマーク、スウェーデンを除く)。
2002年2月28日 - ユーロへの切替えを完了。12か国における旧通貨の流通を終了。
2002年3月1日 - 「欧州の将来に関する協議会」が発足。欧州憲法の起草作業が始まる。
2003年6月19日 -「欧州の将来に関する協議会」、ギリシャ・テッサロニキで開かれた欧州理事会において欧州憲法草案を提出。
2004年5月1日 - ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロヴァキア、スロヴェニアの中・東欧5か国、エストニア、ラトヴィア、リトアニアのバルト3国、キプロス(南キプロスのみ)、マルタの計10か国が新たに加盟。このうち、キプロスとマルタを除く8か国は旧共産圏諸国である。キプロスはEU加盟直前の住民投票で南北統一が拒否された。25か国体制に拡大。総人口は約4億5000万。
2004年6月18日 - 欧州憲法草案を採択。
条約調印後2年目となる2006年10月を目処に各国で批准作業が行われる。欧州憲法の批准についての詳細は欧州憲法の批准状況についての項を参照されたい。
2005年4月25日 - ブルガリアとルーマニア、EU加盟条約に調印。
2005年 - EU首脳会議でヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の平和的、民主的な将来を求める文書「EUとアフリカ、戦略的パートナーシップへ」を採択。
2005年5月29日 - フランスで欧州憲法批准の是非を問う国民投票が実施され、反対票が賛成票を上回る。直後の6月1日、オランダにおいても国民投票が実施され、批准に反対という結果となった。
2006年12月15日 - EU首脳会議が「拡大のペースを緩めるべき」との方針で合意。
2007年1月1日 - ブルガリア、ルーマニアが加盟。27か国に拡大。ブルガリアは、ロシア系のキリル文字を公用する国としては初のEU加盟となった。
2007年6月23日 - 欧州理事会において、欧州憲法に代わるEU基本条約「改革条約」の作成で各国首脳が合意。